文・写真:安達慶一、FLEACT横須賀広報課
艦船修理廠及び日本地区造修統括本部(SRF-JRMC)は4月1日、今回で30期生となる13名の技能訓練生を迎える入廠式を行った。
SRF-JRMC司令官のマイケル・バルー大佐は新技能訓練生に、「SRF-JRMCの業務は、第七艦隊の艦船の整備・近代化・修理です。皆さんは訓練期間中に優秀な熟練工から多くの事を学びますが、訓練課程が終了した後も学ぶということに終わりはありません。今日、工業技術は進歩し続けており艦船技術もより複雑になってきています。最新技術の発展に伴い、必要不可欠な知識と技術を学んでいかなければなりません。顧客、乗組員、艦船に高品質なサービスを提供しつつ、皆さん自身、同僚、そして全艦船の安全基準を守ることを要求されます。またそれこそ私が最も望むところです」と祝辞を贈った。
SRF-JRMCは、米海軍第7艦隊艦船及びその他の部隊への造修支援業務における輝かしい業績を誇っている。その業績は、優れた技能と専門知識を兼備した熟練技能者に負うところが大きい。1985年の技能訓練生プログラム開設以来、技能訓練生制度は優れた技能者を養成するという重要な役割を担っている。
安全トレーニングの重要性を伝える一環として、安全課安全検査員の戸谷祐樹さんが溶接工場の新訓練生である一戸徳祐さんに落下防止器具の正しい使用法の説明をする。
写真:安達慶一、FLEACT横須賀広報課
入廠研修後、技能訓練生は各工場に配属され、それぞれの職務について4ヶ月間の基礎教育を受ける。その後、7ヶ月(1日4時間)の集中英語授業を受ける。これまでに662名の訓練生が技能訓練生プログラムを卒業している。
横須賀防衛事務所の伊波慎一所長が来賓として祝辞を述べた。「諸先輩と同様に、皆さんはこれから4年間、訓練・指導に当たられるスタッフの方々と良好な関係を築き、強い意志と努力で訓練課程を一つ一つ克服し、技術を修得されて行くものと、私は確信しております。 先月行われました第26期技能訓練生の卒業式でも述べさせて頂きましたが、私は、SRF-JRMCのモットーである『何でもできます』(We can do anything)という言葉に大きな感銘を受け、今では大好きな言葉の一つになりました。
バルー大佐は祝辞を締めくくるに当たり、SRF-JRMCで仕事を始める技能訓練生に、誇り、探究心、熱心さを持つことの重要性を強調。「誇りを持つことは自分自身を確かなものにすることであり、皆さん自身が持っているいかなる物より大きな価値あるものです。仕事においては同僚との関係において第一にこの誇りを持つことを忘れないようにして下さい。プライベートな時間においても同様です。SRF-JRMCにとって皆さん一人一人の存在は単なる熟練作業員という以上にもっと大切な意味を持っています。それはこの地上で最も強力な道具といえる『知性』を備えているということです。SRF-JRMCを進歩させ、我々の使命である『第7艦隊の艦船を常に機能できる状態に保つ』このことを維持するために、積極的に皆さん自身の能力をも向上させる機会を見つけてください。」
式の最後に、SRF-JRMC造修オフィサーであるトビアス・レメランデ中佐が技能訓練生を歓迎し、それぞれ配属された工場ごとに色分けされたヘルメットを技能訓練生の一人一人に手渡した。
前介護士マネージャーの坂牧彰吾さんは技能訓練生プログラムを友人から聞き、現在は索具工場に配属されている。「前の職場環境はストレスが多かったです。父の仕事が職人に関連するもので、自分の知識を改善し、艦船修理を行う技能訓練生に関心があった。訓練生になり軍人らと仕事をするのが楽しいです。」
同じく索具工場に配属された今西俊裕さんは、前の職場では電話会社の販売員として働いていた。彼は前職場へ通う電車の窓から工事現場で働く人たちを見るのが好きで、彼らが楽しそうに仕事をしていると思った。
課せられた仕事は今西さんが望んでいたものであると述べ、こう続けた。「以前は安全という事柄には注意を払っていませんでしたが、技能訓練プログラムのおかげで日々の仕事上の安全と他の人々の安全の重要性を考えるようになりました。SRF-JRMCの安全に対する意識は想像した以上に厳しく、かつ守られていることに感心しました。」
Date Taken: | 04.30.2014 |
Date Posted: | 03.11.2024 02:03 |
Story ID: | 465798 |
Location: | YOKOSUKA, KANAGAWA, JP |
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